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2019年9月25日水曜日

禁煙日のあるバー

bar 月読、土日祝は14時スタート、25時閉店です。


土日祝は23時まで、店内禁煙になっておりますので、ご了承下さい。なお、マンション敷地内はもとより、河原町丸太町界隈は路上喫煙禁止地区になっておりますので、店外に出ての喫煙もできない状況になっております。



僕自身は学生の頃から小説や映画のシーンに憧れてバーに行ったクチなので…さらに自分がどこかの店に飲みに行ったら、たまに煙草を吸うので、バーに煙草はつきものだと思っていたます。映画なんかのシーンでバーに煙草がなければ寂しいな、とも。

ただそれとは別に、たんに嫌煙というだけでなく健康上の理由で煙草の煙の舞う室内に入れないというお客様も思っている以上の数でいらっしゃいます。

そんな訳で、全面的に禁煙にはしたくないし、じゃあ、公平に人の多い土日祝だけを禁煙日に設定した次第です。どうぞご理解いただきますよう、お願い致します。

どう説明しても、「煙草の煙に害はない」の一点張りを通す人もたまにいらっしゃるのですが、たとえばですね、安い香水をプンプンさせてるコテコテの”THE大阪のおばちゃん"みたいな人とバスやエレベーターの狭い場所で隣り合わせたくはないでしょ?煙草の煙もアレと同じような公害のひとつといえませんかね?

日を分けて、共存共栄でいきましょうよ。



2019年7月8日月曜日

シーメンス(ジーメンス)のスピーカー

30年くらい前、京都木屋町に厭離穢土というジャズ喫茶(バー)があり、当時学生だった僕は初めてこの世界でアルバイトをしました。それから幾つかの違う店で仕事をして、何故か縁あって厭離穢土の最後を看取る形で再びその店に入りました。今度はアルバイトや雇われ店長ではなく、自分の経営として。

諸々の問題があり、厭離穢土を閉めた後、月読を始める訳ですが、その時、厭離穢土からすべてのレコードとオーディオ機器を譲り受けてきました。写真は厭離穢土の顔でもあった、珍しい壁掛け型スピーカーのジーメンスCoaxial -C72233-A10-A7です。

と言っても、僕自身はオーディオやジャズ…そもそも音楽に関しての造詣があるわけではないので、これが果たしてどの様なものなのか分かっていません。ただ製品名とコードナンバーをネットで拾っただけです。



月読でこのスピーカーは使いませんでした。レコードも一部人気のあるスタンダードなジャズレコードだけを置いて、殆どは自宅の押入れで眠らせていました。

旧月読は町屋風の造りだったので周りに音漏れがひどく、裏に小さなお子さんのいる家もあったので音楽を売りにする店にはできなかったし、何より月読を厭離穢土を踏襲した"みたいな店"と認識されるのが嫌だったのです。そうして月読は月読としてのアイデンティティを確立し得たのだと思います。

今回、新たな月読を作るにあたって、厭離穢土のレコード全部を店に揃えました。スピーカーもジーメンスの壁掛け型の復活です。

厭離穢土を再現したい訳ではないし(もちろん出来ない)、その備品たちに頼りたい訳でもないのですが、僕はやっぱり今でもあの店が好きだったんだなあ、と常々再認識するし、たぶん歳のせいでノスタルジックな思いが強くなっているせいもあるのでしょうが…それも悪くはないかな。

月読移転のこの機会に、一度、自分の持っているエレメントを全部だして、それを混ぜ合わせたカクテルのような店を作ってみようと、そう考えたのです。

ジーメンスの壁掛けスピーカーは、メンテナンスを施しましたが、約50年に渡ってついた埃や煙草のヤニは落とせませんでした。故に決して往年の実力を発揮できる訳ではありませんが、長い年月を経たものだけが出せる音色がそこにあります。

ぜひ、時の流れの音を聴きにきてください。

ただ、ジャズだけでなく昭和歌謡もかけますので悪しからず。bar月読ですから。

2019年3月1日金曜日

エントランス風景

たぶんモノを創るときは皆んながそうだと思うのですが、最初は期待と不安が入り混じった不確定な着地点を目指していて、それが途中の何処かで「これならイケる!」と確信を得る場所(時)があります。(…よね?)

今回、このエントランスのデザインがぴたっとハマったとき、まさに自分の中で「よし! 大丈夫!!」と思えた瞬間でした。



ペンダントライトは以前にご紹介した硝子作家の安土草多さん。

そして絵は銅版画家の中村啓子さんの作品です。たぶん作家さん自身は三日月をモチーフとして描いてはいないのだと理解しています。でも安直な凡人の感性ではそう見えちゃうのですよね…三日月に。

「青い月」って言葉は時々どこかで耳にしますが、その月は常に満月をさしている気がします。青い三日月っていうのは、なかなかイメージしませんね。

ブルームーンというカクテルがあります。由来は薔薇の名前で、青い薔薇を造るのは不可能なことから「出来ない相談」という裏の意味を含んでいます。

古いカクテルです。かつての意味はそうでした。でも人は「出来ない相談」=不可能にチャレンジし続けて、いまでは青い薔薇が存在します。

あり得ない青い月、さらにあり得ない「青い三日月」をエントランスに。

ペンダントライトの青い波紋と銅版画の青い三日月が綺麗にコラボしています。さて、このエントランスは「出来ない相談が可能になる扉」と、なり得るでしょうか?




2019年2月14日木曜日

再開のご案内




「それから…ひとつ覚えておいていただきたいのですが、ものごとは見かけと違います」
「つまりですね、言うなればこれから普通ではないことをなさるわけです。そうですよね?」
「で、そういうことをしますと、そのあとの日常風景が、なんというか、いつもとはちっとばかし違って見えてくるかもしれない。私にもそういう経験はあります。でも見かけにだまされないように。現実というのは常にひとつきりです」

   村上春樹の著書、1Q84の物語導入部分にでてくる怪しげなタクシー運転手の台詞★



201Q年 219日 スーパームーンの夜
もっとも月が大きく見える日に、ふたつ目の月が昇ります。

 …あるいはバーに行くことは、“普通ではない”ことなのかもしれません。そのあとの日常風景は違って見えてくるでしょうか? なにより店そのものが以前のbar月読とはかなり違います。

でも見かけにだまされないように。Spiritsは常にひとつきりです。

それでは、月のひかりのとどかない場所でお待ちしております。
                               店主 平岩英治




再開日が決定しました。

bar月読 再開

2月19日 火曜日 14:00~25:00

〒602‐0873
京都市上京区伊勢屋町399 オーキッド山下ビル1F奥
(河原町通り、丸太町下ル 東側 びっくりドンキーより2軒目 美容室の奥)

尚、オープン当日以降は通常営業しております。

旧店舗から幾つかの変更事項がございます。
下記のサイトよりご確認下さい。

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