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2012年4月30日月曜日

上弦の月


★今夜は上弦の月でした。あいにく曇り空で月は見えなかったのですが、月のかわりにジンライムを作って眺めてみました。
★忌野清志郎サンの曲、”雨上がりの夜空に”のなかで「ジンライムのようなお月さま」と歌われていますが、きっとその月は上弦の月だと思うのです。・・・形、似てるでしょ?
★もし下弦の月だと月の見える時刻が夜半過ぎてからになるので、やっぱり歌詞の世界観からも上弦の月なのだと思います。
★とくべつ彼のファンだった訳ではないのですが、訃報を聞いたとき今までの有名人のそれとは違う大きな寂しさを感じたのは何故だったのでしょうか。今でもその理由はわかりません。
★もうすぐ5月2日は清志郎サンの命日です。58歳の若さだったのですね。空の上でライムの月に腰掛けながらギターを爪弾いている彼の姿をちょっとだけ想像してみました。
★「愛しあってるかい?」が彼の口癖でした。地上にいる私達は「愛しあっていますよ!」と胸を張って応えられるでしょうか? ・・・誰もがそう応えられたらいいのですけどね…

2012年4月29日日曜日

♪ 丸投げ恵比寿にBAR御池 ♫ 姉さん六角・・・


★たま~に”ラッキー・エビス”にお目にかかります。ご存知ですか? ラッキー・エビス。
★ラベルに鯛が二匹いる写真左のものがそうです。因みに缶ビールにはラッキー・エビスさんはいません。
★ビール10ケース分くらいの中に1本の割合で入っていて、飲んだ人に福が訪れるらしいです。
★Bar 月読ではレギュラー・ビールのひとつにエビスを採用していますので、年に何回かは当たります。発見したラッキー・エビスは売り物にはせず、来てくださったお客様の中から独断で差し上げることにしています。当然のことながら女性のお客様にラッキー・エビスさんはよく貰われていきます。
★今現在、月読にはラッキー・エビスさんが一本(お一人?)いらっしゃいます。”最近何かツイてない”、”幸せがほしー”という方、大至急おこしくださいませ。(^。^)

2012年4月28日土曜日

お巡りさんの完全犯罪


★オマワリサンという競走馬がいます。”ケイジ(刑事)”とか”ソウサイチガカリ(捜査一係)”ではなく”お巡りさん”です。西部署で大門軍団に入ることもなく、杉下右京と相棒を組むこともなく、丹波哲郎と滑走路を並んで歩くこともない、ただの市井のお巡りさんです。きっと市民から慕われているのでしょう。
★しかしこのオマワリサン、たまに犯罪に走ります。日頃のストレスが原因でしょうか、つい魔が差して罪を犯して逃げます。
★競馬ではレースが始まって最後の4コーナーまで先頭を走って、全体の集団から離れて逃げるように前を走る馬を”逃げ馬”といいます。逃げ馬には気の弱い馬に多くみられる傾向です。
★オマワリサンはたまに逃げ馬になります。ああ、お巡りさんなのに気が弱いなんて・・・そうするとレース中、アナウンサーは「お巡りさんが逃げる、お巡りさんが逃げる~~」という実況中継が真剣に行なわれてちょっと微笑ましい光景になります。
★ただ残念ながらこのオマワリサン、悲しいことにあまり脚が早くないという、競走馬としては致命的な弱点を抱えています。当然のことながら、ゴール前で「お巡りさんが捕まった~~」というアナウンスになってしまいます。オマワリサンの将来が心配です。
★このオマワリサン、お父さんの名前がリンカーン。大統領の息子が一介のお巡りさんです。一体この親子に何があったのでしょうか?
★しかも、お父さんが大統領なのにお母さんはアナタゴノミ(貴方好み)。きっと堅気の女性ではなかったのでしょう。オマワリサンがたまに犯罪に走るのは偉大な父への反発と複雑な家庭環境が原因でしょうか? 可哀想なオマワリサン・・・
★さて、オマワリサンは過去一回だけレースを逃げ切っています。完全犯罪が成立しています。しかしその後、立て続けに捕まってからは更生したのか罪を犯さず真面目に競馬場をパトロールしています。ちょっと残念です。是非もう一度、オマワリサンの完全犯罪を見てみたいと思っています。頑張れ、ピカレスクなオマワリサン。

2012年4月18日水曜日

月の入口


★Bar月読の入口は大変分かりにくく、また入店しにくい怪しさでいっぱいです。
★ご近所の方でさえ、ココが何屋なのか不思議に思っている方が多くいるそうですが、実は表に”BAR"とさえ書いていません。 m(_ _)m
★これには訳がありまして、もし自分がお気に入りのBARにするなら人目につかない”隠れ家”的存在が断然好きなので、そういった方針で密やかに開店しております。
★ただ店自体はオーセンティックな堅い雰囲気では営業していませんので、ドアを開けて気軽に店内見学だけして頂いても嬉しく思います。


★入口の天井からは当店マスコットの”つくよみ君”がお客様の足元を照らしてお出迎えしています。(雨の日は2階窓に避難しますが・・・)

2012年4月17日火曜日

最も好きな”ラスト・シーン”


★BARのお客様の中にはミステリー好きが多くいらっしゃいます。「お勧め、何かあります?」と聞かれたらジェフリー・ディーヴァー作”リンカーン・ライム”シリーズの中の一冊、”石の猿”を挙げています。
★事故によって脊髄を損傷し、小指しか自分の意思で動かせなくなった主人公のリンカーン・ライム。天才的才能を持った元、科学捜査官の彼は車椅子に座ったまま、科学的証拠をもとに凶悪犯罪者を追い詰めていくという人気のシリーズですが、その4作目が”石の猿”です。
★それまでのシリーズで、主人公のライムは「科学がすべて」「証拠が絶対」という、一切ぶれないスタンスで事件を解決していくのですが、”石の猿”の事件ではそれが通用しなくなる事象が起こります。その鍵を握るのが中国系の刑事ソニー・リーの存在。
★当初、ライムの最も嫌いな「科学と対局にいるタイプ」のリーと徐々に理解を深めて、科学と東洋思想の両軸で事件を解決していく様も楽しいのですが、”石の猿”を推す理由は何といってもラスト・シーンの良さです。今まで読んだミステリーの中で、エンディングの秀逸さが群を抜いているのです。もちろん個人的な、まったくの主観ですが・・・
★最後の場面、ライムと彼の恋人が部屋でリーに教わった囲碁を打ちます。取り立てて多くの事が語られる訳ではなく、その情景の中での”行間を読ませる”量が膨大で、心の中に”切なさ”や”寂しさ””哀しさ”といったものがどんどん溢れてきます。
★でも、ボロボロ涙を流すといった感じではなく、ほんの少し目頭が熱くなり、心がギュッと締めつけられるような感じです。ちょうど今頃、桜が散っていくのを見る感じといえば解りやすいでしょうか?


★常連のお客様にA女史がいます。以前、ミステリー好きの彼女に”石の猿”をお貸ししたことがあったのですが、彼女は月読からの帰り道、電車内で読み始めて、降りるべき駅を乗り越し、適当に降りた駅の近くのコンビニの駐車場で雨の降る中を朝までかかって読破(上下巻)したという豪快な逸話があります。
★先日、久しぶりにA女史がいらっしゃって「他にお勧めは?」と聞かれたので、「ライム・シリーズの”コフィン・ダンサー”もいいですよ」と話しましたが、これはまたの機会に。
★最後にBARらしくお酒の話。リンカーン・ライムはスコッチが好きなようで、特に初期シリーズはマッカランを好んでいたように記憶しています。
★小説や映画に登場する”インテリ系探偵”はほとんどバーボンやビールではなくスコッチを好みます。これはおそらく、酒という小道具でその人物のキャラクターをより鮮明に浮かび上がらせるためなのでしょうね。

2012年4月12日木曜日

窓からの風景


★月読の窓からお花見ができます。今のところほぼ満開。
★御池中学完成とともに植樹されて約7年くらい。最初は風が吹けば折れそうな細い木々でしたが立派に育ちました。
★御池中学のグラウンドで夜間、たまに地元の消防団の方たちがソフトボールの練習をされています。花見をしながらナイター観戦(外野席のみ)も出来るのはBAR月読だけです。

鴨川の桜


★京都の桜名所。ともすれば他府県の方々の方がよく知っておられます。桜と共に有名な寺社仏閣、たくさんあります。でもシーズン中は人、人、人・・・疲れますね。
★もし観光をせずにのんびり桜をみて過ごすのならオススメは鴨川の岸辺です。北は上賀茂神社のさらに上から、南は七条通(京都駅のある通)くらいまで、歩いて2時間ほどずっと桜をみながら散歩できます。なにせ場所が広いのでラッシュアワーのような人ごみにも遭遇しません。
★楽しみは桜だけでなく、途中で植物園に寄ったり、有名な豆大福の店に寄って食欲を満たすこともできますし、鴨川のどの地点からもバス、電車の駅が近くにあるので疲れたらいつでもリタイアできます。



★長時間、散歩しなくてもお気に入りの桜をみつけてその周辺の土手でゴロ寝をするのもアリです。ビールやワイン持参となると尚いいですね。(トイレは西側に設置されている所が多いです)
★今年は異常に寒い日が長かったので、例年より咲き方にばらつきがあるように思います。2012年4月12日現在、鴨川の桜の見頃は次の週末頃でしょうか。


2012年4月7日土曜日

桜待ち

★聞くところによると今、木屋町の高瀬川沿いの桜並木が見頃だそうです。
★10日ほど前、まだ夜も早い時間。常連の男性と何気ない会話をしていると
元気よく、「こんばんわー!」と若い女性のお客様。
★屈託の無い雰囲気から、すぐに常連氏との会話にも自然に溶け込み、暫し3人で歓談。
★初めて月読に来たと言う彼女は他府県のおしゃれな湊町から休日に桜見物に来たそうです。
二条城のライトアップを観て、月が綺麗だったからぶらぶらあてもなく散歩をしていると
”月”の名前のついた店があったので入ってきたそうです。
★「二条城、残念でしたね・・・桜、まだ全然咲いてなかったでしょう?」と聞くと
「いえ、蕾をみて咲いてる姿を想像するのも好きなんです。」と楽しそうに答える彼女。
見えないところに幸せを探し出せるのは素敵なスキルですね。




★彼女のオーダーは”今日にふさわしいお酒”でしたので
迷うことなく「チェリー・ブロッサム」にしました。
★こちらの意図を解して、すぐにグラスの脚が緑色なのにも
気がつかれたようです。

★帰り際、階段を降りてお見送り。
駅までの道順を一通り説明をした後、「ちょっとだけ遠回りになりますが木屋町通をぬけて行かれると、もしかして一本や二本くらい咲いている桜があるかもしれませんよ」と告げると
「そうします!」と入ってきた時と同じように元気に帰って
行かれました。
★木屋町の桜、一本くらい咲いていてくれたでしょうか?