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京都の繁華街から外れた場所。
ジャズレコード、蓄音機、シーメンスのスピーカー、ビリヤード台、昭和歌謡、古書…シングルモルトをはじめとする蒸留酒とスタンダード・カクテル。
外の世界とは少しだけ時間の流れが違う場所。
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2012年4月28日土曜日
お巡りさんの完全犯罪
★オマワリサンという競走馬がいます。”ケイジ(刑事)”とか”ソウサイチガカリ(捜査一係)”ではなく”お巡りさん”です。西部署で大門軍団に入ることもなく、杉下右京と相棒を組むこともなく、丹波哲郎と滑走路を並んで歩くこともない、ただの市井のお巡りさんです。きっと市民から慕われているのでしょう。
★しかしこのオマワリサン、たまに犯罪に走ります。日頃のストレスが原因でしょうか、つい魔が差して罪を犯して逃げます。
★競馬ではレースが始まって最後の4コーナーまで先頭を走って、全体の集団から離れて逃げるように前を走る馬を”逃げ馬”といいます。逃げ馬には気の弱い馬に多くみられる傾向です。
★オマワリサンはたまに逃げ馬になります。ああ、お巡りさんなのに気が弱いなんて・・・そうするとレース中、アナウンサーは「お巡りさんが逃げる、お巡りさんが逃げる~~」という実況中継が真剣に行なわれてちょっと微笑ましい光景になります。
★ただ残念ながらこのオマワリサン、悲しいことにあまり脚が早くないという、競走馬としては致命的な弱点を抱えています。当然のことながら、ゴール前で「お巡りさんが捕まった~~」というアナウンスになってしまいます。オマワリサンの将来が心配です。
★このオマワリサン、お父さんの名前がリンカーン。大統領の息子が一介のお巡りさんです。一体この親子に何があったのでしょうか?
★しかも、お父さんが大統領なのにお母さんはアナタゴノミ(貴方好み)。きっと堅気の女性ではなかったのでしょう。オマワリサンがたまに犯罪に走るのは偉大な父への反発と複雑な家庭環境が原因でしょうか? 可哀想なオマワリサン・・・
★さて、オマワリサンは過去一回だけレースを逃げ切っています。完全犯罪が成立しています。しかしその後、立て続けに捕まってからは更生したのか罪を犯さず真面目に競馬場をパトロールしています。ちょっと残念です。是非もう一度、オマワリサンの完全犯罪を見てみたいと思っています。頑張れ、ピカレスクなオマワリサン。
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