★数日前に当ブログでもご案内させて頂いた6月30日(日曜)の特別営業日について、今回は手染メ屋さんのイベントでも使っていただける関係上、月読に初めて来てくださる方も少なくありません。
それと手染メ屋店主の青木さんと長丁場を会話でやり取りするという大雑把な企画上(ホントに大丈夫か?!)、大方の話題は引き出しの多い青木さんにお任せ…というか丸投げするとして、お酒に関してはあらかじめ話のネタになりやすそうなものを幾つかピックアップしておこうかと思います。
ただ、これから挙げるものは少々マニアックなものになりますが、当日は普段と同じ営業体制、メニューで行いますので、とくにこれらのお酒の話題にこだわらなくても大丈夫です。
一応、Bar月読(の店主)はこんなメニューを好んで置いています、ということのご紹介です。もし興味がお有りでしたら青木さんと一緒に酒の肴にしていただければ幸いです。
えー、あと、ご紹介するメニューに当店ではカッコイイ名前のオリジナルカクテルなんかがあるわけではありません。
水割りとかハイボールとかジントニックとか、いたって普通です。なのでそのまま載せると、ちょっとしょぼくてガッカリした感じになってしまいます…
そこで思い切って『究極の』とか『至高の』とかゴージャスな形容をしたいと思うのですが、世界基準ではありません。国内基準でもありません。エリアは富小路通り内、押小路から御池通りの間限定での『究極の~』です。そこは宜しくご了承下さいませ。(そのエリアに他にBarはない。つまりは当店比較です!)
☆『発想の転換で作るちょびっとだけ究極なシングルモルトの水割り』
もともと水割りというのはウイスキーに最も大切な香りを無くしてしまう作り方です。とくに香りの個性を楽しむジングルモルトでは初めから”美味しくなくなる”と分かっていて作るカクテルの一種なのです。その弱点を如何にして克服するか?という水割りです。
☆『ウイスキーの銘柄を選択してそれぞれ違う香りを楽しむ、フルーツの薫るハイボール2種』
ハイボールは銘柄を選ぶことで香りの違いを明確に楽しめます。
今回はとくにビタースイートな柑橘系の香りがする銘柄とメロンやスイカなどの瓜系フルーツの香りがする銘柄を2種、ピックアップして楽しんでいただきたいと思います。
☆『究極のジンジャーエールで作るいくつかのカクテル』
これは正真正銘、究極のジンジャエールです。
アメリカ産、オーガニックのジンジャエールで生姜、砂糖、水だけで作られています。香料が一切使われておらず、そのため柑橘系果汁との相性も抜群です。
ジンバック、モスコミュール、シャンディーガフなどの他、軽いアルコールのカクテルも美味しく作れますし、もちろんソフトドリンクとしてもお飲み頂けます。
☆『オツマミとの相性を楽しむ至高のラム』
沖縄は伊江島産のラム、サンタマリア。ラムの生産は中南米やカリブ諸島がメッカながら、ホワイトラムにおいてこれ以上の美味しい銘柄を知りません。
カクテルにしてももちろん美味しいのですが、とくに今回はオーガニックの黒糖胡桃とのマリアージュ(二者ともサトウキビが原料)をストレートかロックで楽しんで頂くのを推します。
もっとも強くて飲めない方にはカクテルにしてご提供させて頂きます。
☆『幻のウイスキーを飲んでみませんか?』
かつてサントリーがまだ山崎などのモルトウイスキーに力を入れていなかった頃、「ザ(ジ)・ウイスキー」と名付けられたブレンデッドウイスキーがありました。
陶器ボトルに入った当時の最高級品であったのですが、もう既に終賣となっており、現役バーテンダーでさえ飲む機会は殆んどないであろうというウイスキーです。
飲みやすさ、まろやかさを徹底的に追求した幻のウイスキー、飲んでみませんか?
無くなり次第、終了ですが、当日に限り原価以下の1000円でご提供致します。
☆『究極のカシスと力強いオレンジ』
フランス産のオーガニック・カシスです。手づみされた無農薬のカシスをワイン(普通はホワイトリカー)に漬けて作られた、古来よりの製法で作られたカシスです。
これでカシス・オレンジを作りたいのですが、問題はオレンジの品種です。一般には海外産の”オレンジ”が使われるのですが、実はこの輸入オレンジ、その個性自体が元々そうであるのと同時に、大量生産で農薬漬けで作られているので味が脆弱です。これは家庭でも果汁を絞ってもらうとよくわかるのですが、甘味はあっても酸味やアクはなく、果汁も少ないです。何よりジュースにして飲んでみてもまったく美味しくはありません。
オレンジのカクテルに使う品種は日本の夏みかんの系統がもっとも美味しく作ることができる品種だと思います。実際に飲んでみると果汁が多く、リキュールや蒸留酒に負けない酸味がしっかり備わっているのがよくわかります。
(当日、いい柑橘が手に入ればメニューに加えますが、無い場合がありますのでご了承下さい。)
甘いのが苦手な方やもっと強いアルコールが欲しい方にはジンやウオッカを使ってオレンジブラッサムやスクリュードライバーなどをご提供致します。
☆『本物のトニックで作るジントニック』
元々トニックウオーターはキナの皮から抽出されるキニーネがマラリアに効果があることが判明して、熱病対策に作られた飲み物ですが、残念なことに日本においてはこのキニーネが禁止薬物としてトニックウオーターには使われておりません。代わりに人工的なキナ・フレーバーが使われています。ところが近年、日本でもキナ入りのトニックウオーターが発売されました。『フィーバー・ツリー』というトニックウオーターがそれです。
これを使って作るジントニックはやはり味が少し違います。夏には暑気払いの効能もあるので是非一度、お試しください。
詳しくは以前のブログ記事「ジントニックは危険な香り」を参照下さい。
もう少しご紹介したいお酒もまだまだあるのですが、”前振り”としてはこの辺で。
では当日、宜しくお願い致します。
SINCE 2004
京都の繁華街から外れた場所。
ジャズレコード、蓄音機、シーメンスのスピーカー、ビリヤード台、昭和歌謡、古書…シングルモルトをはじめとする蒸留酒とスタンダード・カクテル。
外の世界とは少しだけ時間の流れが違う場所。
詳しくはオフィシャルサイトをご覧下さい
2013年6月28日金曜日
2013年6月27日木曜日
曇のち晴れ
★新聞を取りに玄関のドアを開け表へ出る。
本日、雨は降ってないけどドンヨリした曇り空。
梅雨…降ってもらわないと困るのだけどやっぱり晴れの日がいいなあと、ぼんやり思う。とくに店を開ける日は。でも寝る時の雨音は結構好きで、重苦しい曇り空がいちばん嫌かな。
そんなことを考えながら新聞を持って再び家の中に入り、ドアを閉める。
ドアの逆方向、玄関の内窓に外の景色の植物の色が反射して出来上がる青梅のように輝く色を見つける…曇空の光線具合にだけ現れる淡い色。
曇りの日もたまにはいいかな。梅雨だしね。
本日、雨は降ってないけどドンヨリした曇り空。
梅雨…降ってもらわないと困るのだけどやっぱり晴れの日がいいなあと、ぼんやり思う。とくに店を開ける日は。でも寝る時の雨音は結構好きで、重苦しい曇り空がいちばん嫌かな。
そんなことを考えながら新聞を持って再び家の中に入り、ドアを閉める。
ドアの逆方向、玄関の内窓に外の景色の植物の色が反射して出来上がる青梅のように輝く色を見つける…曇空の光線具合にだけ現れる淡い色。
曇りの日もたまにはいいかな。梅雨だしね。
2013年6月26日水曜日
梅酒
★今年も梅酒と黒梅酢を仕込みました。
梅酒に関してはこれまでにありとあらゆる酒で試してみましたが、ズブロッカというフレーバード・ウオッカ(香草がすでに漬け込まれています)で漬けるのが最高です!!
ほんのり桜餅の香りがするズブロッカに甘酸っぱい梅の香が相まって実に美味。
ズブロッカの他には紹興酒、シェリーのアモンティリャード、カルバドスなどがお勧めです。
蛇足ながら…
梅酒を長期に渡って寝かせる時、最低でも2年以内に漬けている梅の実を取り出さないと、種(仁)に含まれている毒の一種みたいなものが染み出てきて苦く不味くなっていきます。
もし、もっと長く梅の実を入れて置きたかったり、濁り梅酒を作りたければ、1,2年寝かした後、一旦梅の実を取り出し、種を取って再び戻すといいです。
最近、この梅の実取り出し作業を忘れていて、7年もののカルバドス(リンゴのブランデー)梅酒をダメにしてしまいました…
梅酒に関してはこれまでにありとあらゆる酒で試してみましたが、ズブロッカというフレーバード・ウオッカ(香草がすでに漬け込まれています)で漬けるのが最高です!!
ほんのり桜餅の香りがするズブロッカに甘酸っぱい梅の香が相まって実に美味。
ズブロッカの他には紹興酒、シェリーのアモンティリャード、カルバドスなどがお勧めです。
蛇足ながら…
梅酒を長期に渡って寝かせる時、最低でも2年以内に漬けている梅の実を取り出さないと、種(仁)に含まれている毒の一種みたいなものが染み出てきて苦く不味くなっていきます。
もし、もっと長く梅の実を入れて置きたかったり、濁り梅酒を作りたければ、1,2年寝かした後、一旦梅の実を取り出し、種を取って再び戻すといいです。
最近、この梅の実取り出し作業を忘れていて、7年もののカルバドス(リンゴのブランデー)梅酒をダメにしてしまいました…
2013年6月24日月曜日
特別営業のお知らせ
★Bar月読 特別営業のお知らせ
今月末、6月30日(日曜日) 16時~24時 にBar月読にてチャリティー営業を行います。普段、定休日に行なっている売上金を震災などの義援金にするのと趣旨は同じですが、今回は通常営業日の日曜日に行います。
というのは、今回、京都御所南という同じエリアで手染メ屋という天然染料を使って美しい色を作り出している染工房の店主、青木正明さんが御自身の店で定期的に行なっているイベントを”月読で飲む会”的なものにして、ご協力いただけることになったので平日よりは…ということです。
ただ、営業形態としては普段のBar月読とまったく同じです。いつも通りのメニューでお飲み頂いて、その売上を義援金にまわさせて頂くというものです。
あと、もう一人。御所南で、うまいもんや いっしょう という料理屋を営んでいる大将 清水 学さんから当日、料理を少し提供して頂けることになっています。
この日は”いっしょう”で行われる日本酒の会のイベントと被るのにも関わらず、提供を自から申し出てくれた”人のいい”大将です。
*―――*―――*―――*―――*
今回の寄付先のご紹介
福島・原発事故。放射能汚染により、他の土地へ移住する方々も多くいる一方、様々な理由からその地に踏み止まらざるを得ない方達も多くいらっしゃいます。
ただ、せめて夏休みだけでも子供たちを放射能汚染から離れた土地へ疎開させたいという父母の願いが多くあることから、各都道府県で福島の子供たちを集めてキャンプや合宿などのボランティアが行われています。
そういった活動を京都でもされているところがゴー!ゴー! ワクワク キャンプさんです。
今回は時期的にもちょうどいいタイミングなので、微力ではありますがこちらに寄付させていただくことになりました。
お時間がございましたらご協力の程、宜しくお願い致します。
今月末、6月30日(日曜日) 16時~24時 にBar月読にてチャリティー営業を行います。普段、定休日に行なっている売上金を震災などの義援金にするのと趣旨は同じですが、今回は通常営業日の日曜日に行います。
というのは、今回、京都御所南という同じエリアで手染メ屋という天然染料を使って美しい色を作り出している染工房の店主、青木正明さんが御自身の店で定期的に行なっているイベントを”月読で飲む会”的なものにして、ご協力いただけることになったので平日よりは…ということです。
ただ、営業形態としては普段のBar月読とまったく同じです。いつも通りのメニューでお飲み頂いて、その売上を義援金にまわさせて頂くというものです。
あと、もう一人。御所南で、うまいもんや いっしょう という料理屋を営んでいる大将 清水 学さんから当日、料理を少し提供して頂けることになっています。
この日は”いっしょう”で行われる日本酒の会のイベントと被るのにも関わらず、提供を自から申し出てくれた”人のいい”大将です。
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今回の寄付先のご紹介
福島・原発事故。放射能汚染により、他の土地へ移住する方々も多くいる一方、様々な理由からその地に踏み止まらざるを得ない方達も多くいらっしゃいます。
ただ、せめて夏休みだけでも子供たちを放射能汚染から離れた土地へ疎開させたいという父母の願いが多くあることから、各都道府県で福島の子供たちを集めてキャンプや合宿などのボランティアが行われています。
そういった活動を京都でもされているところがゴー!ゴー! ワクワク キャンプさんです。
今回は時期的にもちょうどいいタイミングなので、微力ではありますがこちらに寄付させていただくことになりました。
お時間がございましたらご協力の程、宜しくお願い致します。
2013年6月16日日曜日
THE HANGED MAN
★とくにこれといった理由もなくブログ、フェイスブックなどから遠ざかっていました。ほんの少しだけ忙しかったこともあるのですけども。
で、その間に何をやっていたかというと愛媛の友人に会いに行ったり、買ったままで読んでなかったミステリーを読んだり。
その中の一冊がこれです。
ジェフリー・ディーヴァーのリンカーン・ライムシリーズ第6話
事故によって四肢を動かすことが出来なくなった主人公のライムが天才的な科学鑑識力によって知能犯を追い詰めていくという、”安楽椅子探偵”ものの王道ミステリー。
この『12番目のカード』はタロットカードの”つられた男”に暗示される犯罪の謎解きと140年前の犯罪を科学的に立証できるかというふたつのプロット。
非常に興味をそそられるあらすじなのに、何故か途中で読むのを止めたままにしてありました。
最後まで読んでみて納得。
本の購入費、読書に費やす時間と労力、それらに見合った面白さではあるのだけれど、他のシリーズの面白さからすると数段落ちる内容。
う~ん、期待が大きい分、シリーズが進むとこういうこともあるか…
(及第点は充分あって面白いのですがね)
それにしてもやはり小説は最初の数頁で勝負が決まってしまうということですね。
で、その間に何をやっていたかというと愛媛の友人に会いに行ったり、買ったままで読んでなかったミステリーを読んだり。
その中の一冊がこれです。
ジェフリー・ディーヴァーのリンカーン・ライムシリーズ第6話
事故によって四肢を動かすことが出来なくなった主人公のライムが天才的な科学鑑識力によって知能犯を追い詰めていくという、”安楽椅子探偵”ものの王道ミステリー。
この『12番目のカード』はタロットカードの”つられた男”に暗示される犯罪の謎解きと140年前の犯罪を科学的に立証できるかというふたつのプロット。
非常に興味をそそられるあらすじなのに、何故か途中で読むのを止めたままにしてありました。
最後まで読んでみて納得。
本の購入費、読書に費やす時間と労力、それらに見合った面白さではあるのだけれど、他のシリーズの面白さからすると数段落ちる内容。
う~ん、期待が大きい分、シリーズが進むとこういうこともあるか…
(及第点は充分あって面白いのですがね)
それにしてもやはり小説は最初の数頁で勝負が決まってしまうということですね。
2013年6月10日月曜日
臨時休業 営業時間変更のお知らせ
Bar月読は明日11日・火曜(定休日)と明後日12日・水曜を連休とさせて頂き、本日は24時閉店、13日・木曜は21時からの開店と変則営業とさせて頂きます。
ご面倒ですがご了承の程、宜しくお願い致します。
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