SINCE 2004
京都の繁華街から外れた場所。
ジャズレコード、蓄音機、シーメンスのスピーカー、ビリヤード台、昭和歌謡、古書…シングルモルトをはじめとする蒸留酒とスタンダード・カクテル。
外の世界とは少しだけ時間の流れが違う場所。
詳しくはオフィシャルサイトをご覧下さい
2013年9月9日月曜日
ヒーローは皆んな七面鳥が好きだった。
先日、お客様と話していまして・・・
たとえば音楽を聴いて、その時代の記憶が一瞬にして鮮明に甦るみたいに、酒にもそういうことがあるのではないか? つまり自分のある時代をその時に飲んでいた酒が象徴するようなことがあるのではないかと。
確かに女の子なんかは彼氏が代わるたびに注文する酒が変わる人も多いようです。
彼氏の好みの酒に変わるのですね。
そんな人は当時の酒を久しぶりに飲むと昔の彼氏のことを思い出したりするのかな?
するとその時、話していた女性のお客様は「ないでしょうね!」とバッサリ。
女(多くの)はオトコが代わった時点でもう以前の記憶、というか感傷はいっさい消え去るので、今更、酒や音楽くらいで昔を思い出すことはないだろうって。
オトコは・・・あるかな(笑)
感傷的な生き物ですから。
さて男と女の話は置いといて。
僕自身がある時代を思い出す酒といえば幾つかあるけど、ひとつ目はバーボンウイスキーのワイルドターキーかな。
華やかなバブル経済の終わり頃。僕は19、20歳であり、Barで飲むのに憧れていたのです。その憧れのもとになった小説や映画の登場人物は何故か皆、ターキーを飲んでいました。
でもいつしか歳を重ねるごとにバーボンも飲まなくなり、Bar月読にも今までずっとスタンダード品のターキーは置かなかったのですが、この話の後、懐かしくなって仕入れてしまいました。
久しぶりに飲んでみると、バーボンの中でも度数の強いはずのワイルドターキーが大人しく、酸味も以前より強く感じます。
どの銘柄も味は時代に合わせてマイナーチェンジしていくので、こんなものじかな?とも思うのですが、たぶん変わったのは酒の方だけではないのでしょうね。
あの頃の飲み友達と会って、ターキーを飲んだらどんな味がするのだろうかとも思います。
あいつら、今頃どうしているかな?
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