あけましておめでとうございます。
本日、1月31日は陰暦での新年ですので、”月読”的にはこちらが正式な暦となります。
今年も宜しくお願いたします。
さて新年でおめでたい話がいいので、最近、お客様から聞いた話を。
竹。
その客様は「なんの役にも立たない話ですが…」と前置きした上で…
竹には雄と雌があるそうです。
ただ種としてあるわけではなく、異種二つを便宜上、雄雌に分けただけであり、別に甲と乙でもいいのですね。
で、どう違うかというと雄は地面から数えて最初の節に枝が1本、雌は2本出てるという違いだけで見分けるのです。
大筋の話では雄は日本古来の竹で、雌は平安の頃に中国から来た孟宗竹ということですが、この話がややこしいのは地域ごとや竹を扱う職業などでルールが違っていて、ある場所では雌が雄になっていたりします。
でもまあ、どっちでもいいんですけどね。大方の人にはそんなのは日常…というか恐らく一生関係ないですから。
ただ気になることがひとつ。
筍、雌の方が美味しいらしいですよ。(ここでは孟宗竹が雌。京都の竹は殆んど孟宗竹で、門松に使うのは日本古来の竹ということです。虫も竹もオンナの方が強いんですね…ああ人間も)
心情的にはなんか在来種の筍の方が美味しくあって欲しかったような、まあ、これもどうでもいいですね。
ところで筍の雌はどうやって見分けるのだろう? 枝、出てないし…
雄雌が混在している竹林でニョキっと出てきた筍が”誰の”子供か分かるのだろうか?
それとも孟宗竹オンリーの竹林から採れた筍なのか?
このお客様の話やネットなんかで調べてみると、多くの竹林は混在していて、里山の奥深くは大陸の影響を受けずに在来種だけの竹林だそうなのだが…
あと実際に味はどのくらい違うのかなあ。
結局、全てにおいてよくは分からないけど”まったく役に立たない話”でもなかったみたいで、ちょっと本格的な春が楽しみになってきた。
春、料理屋に行った時、こう注文しようと思う。
「筍の雌、下さい」と。
カクテルに”バンブー”という明治時代に横浜で生まれたものがあります。
シェリーをベースにベルモットを加えた食前酒向きの爽やかなものですから、バーコーナーのあるようなフレンチレストランに行かれたときはオーダーしてみては如何でしょうか?
ただし「雌のバンブーください」とは言わないようにお願いします。
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