SINCE 2004
京都の繁華街から外れた場所。
ジャズレコード、蓄音機、シーメンスのスピーカー、ビリヤード台、昭和歌謡、古書…シングルモルトをはじめとする蒸留酒とスタンダード・カクテル。
外の世界とは少しだけ時間の流れが違う場所。
詳しくはオフィシャルサイトをご覧下さい
2012年11月5日月曜日
湯気の向こうに笑顔が浮かぶ
★先日、お客様との会話で印象に残った話題です。
そのお客様はいつも週末に来ていただくストリート・ミュージシャン。(本業は別にお持ちです)
そのお客様が音楽TV番組を観ている時、ある有名な歌手(ソングライター)がこう言ったそうです。
「悲しい曲を作ってそれを聴く人に共感を得るのはたやすい。でも”何かが嬉しい”とか、喜びの曲を作って、それを共感してもらうのはかなり難しい」と。
★又聞きなので、この時のTV番組の趣旨に沿っているかどうかは分かりませんが、この意味はよくわかる気がします。
それは曲や歌詞の世界だけでなく、日常でもそうですよね。
”悲しい人”に共感して同じように悲しむことはそれほど難なく出来ているように思うのですが、何か嬉しいことがあった人に共感して、同じように喜んであげられるかというと、それはかなり難しいことのように思います。(たぶんそれは自分自身がそれを”出来ていない”から・・・ですね↓)
ある意味、”人の悲しみ”に対する共感は自分の中にある”余裕”の部分で対応することが出来ますが、”人の喜び”に対しては羨望や嫉妬という邪心を克服しなければ出来ませんから、もしこの”人の喜び”に共感してどんな時でも同じように心から喜んであげられる人は素晴らしい人格者ですよね。
★翻って自分自身はどうか?ということについては、まだまだ羨望や嫉妬心がいっぱいで、その境地には果てしなく遠いですが、でも周りの人にそれを出来る人が数多くいるということはとても恵まれていると実感します。
そういう人たちの顔を思い出す時、共通するのは必ず決まって”笑顔”なのですが、では飲めばそんな人達の顔が思い浮かぶカクテルをご紹介致します。
~ ホットバター・ド・ラム ~
<月読レシピ>
メインになるラムは『エルドラド15年』を使います。
副材料は沖縄の黒砂糖を使って作られたザラメ糖と、発酵バターを使います。
カンロレードルにラムとザラメ糖とを入れ、アルコールを少し飛ばすのとザラメ糖を溶かすため、ランプの炎で暫くの間、熱します。
ラムに炎がついたまま、グラスに流し入れます。
こうすることでグラスが温まります。
お湯を注いで出来上がり。
バターをグラスに落として、シナモン・スティックでかき回してから飲みます。
★ホットバター・ド・ラムは寒い日の定番カクテルで、本来は風邪対策に日本の”卵酒”的な栄養補給ドリンクとして飲まれたりもしますが、温かいラムの甘さとバターの豊かな香りが優しい笑顔を感じさせてくれる、とても幸せな飲み物です。
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