あけましておめでとうございます。
本年も宜しくお願いいたします。
★去年の年末に大掃除をしたときに窓を洗いました。月読の構造的な特徴としては民家の2階ですからBarには珍しく窓があるのです。ただ京都の厳しい気候、冬は底冷え、夏は猛暑、梅雨は不快指数100%で冷暖房は欠かせません。ですから営業中に窓を開けることは滅多になく、あるとすれば春の夜くらいでしょうか。えっ、秋ですか?! 秋はダメなんです。温暖化の影響でまだ蚊がブンブン飛んでいるし、蛾も多いですから。
★せっかく大きな窓があるのですから、もっと開けっ放しで営業したいのですが中々そうもいきません。さてまあ、そんなこともあってか時々、夜行性の虫について思うことがあります。まったく専門知識なく考えているので”検討違いも甚だしい”ってことがあるかもしれませんが、そこはまあお許しください。
★営業中、窓を開けていると虫が店内に入ってきます。蚊はともかく、他の夜行性の虫(主に蛾ですが例えばカナブンなんかも)は店の照明につられて入ってきます。そこで思うのですが「どうして夜行性の虫は光に集まるのだろう?」。そんなに光が好きなら、昼間の太陽の下で行動すればいいじゃないか?
★たぶん、これは昼は天敵(鳥とか)が多く、夜に行動するほうが生き残りやすかったから、そういった特性が備わったのだと思います。では、どうして光に集まる習性があるのか? 昼に活動していた頃の太陽が懐かしいから? うーん、たぶん何かしら集まる場所を特定する習性を身に付けたほうが仲間と巡り会う確率が上がるから、つまり繁殖率があがるので種族保存の本能がら身についた特性なのだと思っているのですが・・・違うかな? ”光に集まる”の他に”音、鳴き声”(コオロギとか)、”自ら光を放つ”(蛍)、あと、具体例は知らないけれど”匂い”なんかもあるのかもしれませんね。
★さて、ここまではなんとなく分かります。(間違っているかもしれないけれど) でも僕がとても疑問に思うのはこの次からなのです。
★少し整理します。多くの夜行性の虫が光に集まるという特性をもちます。ある種の特性は生存率を上げるために環境に適応して備わってきたもののはずです。先程、”繁殖のために出会う率が高くなるので光を目標にしている”といいましたが、それが違っていても、”光に集まる習性”は何らかの意味をもって備わった習性には違いないはずですよね。
★僕がもっとも不思議に思うのはここなのです。もし、人間が夜に光を灯すことをしなければ、もともと彼等(夜行性の虫)はいったい何の光に集まっていたのだろう?ということです。
★人がいなければ夜に明かりはありません。人が明かりを灯すようになってから、その環境に順応して備わった特性とも思えません。そんな浅い歴史で習性が身につくとはとうてい思えませんから。
★だとすると、もしかしたら”光に集まる”という習性は環境に応じて得る特性ではなく、もっと根源的な生物全般の本能なのかもしれませんね。(誰か知っている方がいらっしゃったら教えてください)
★そう考えると、人が夜な夜なネオン街に繰り出す習性も分かる・・・かも?(笑)
★ではここで虫に関係するお酒をご紹介します。
~グサノ・ロホ~
メキシコのお酒でメスカルです。まあテキーラの一種と思ってもらったいいです。
『赤い虫』という意味で、テキーラやメスカルの原料となる竜舌蘭の葉っぱに住んでいる虫です。写真の瓶底にいらっしゃるのがお分かりになるでしょうか?
因みにこんな話をしておきながら僕は虫が苦手ですので、敢えてアップでは虫の写真を写しておりません。(笑)
このビンに沈められた可哀想なグサノロホくん、食べると幸運になるそうです。あと、竜舌蘭の葉っぱに付いたこの虫のオシッコ、それを乾燥させて作った塩を舐めて飲むテキーラが一番おいしいとか、いろいろ怪しい伝説があります。
~スコーピオ~
読んで字のごとく、サソリの入ったウオッカです。
名前は毒虫系?ですが、ウオッカとしては一般のものよりアルコール度数が低めで身体にやさしいウオッカです。(笑)
これまた瓶底にサソリが沈んでいますが、毒はなく食用のサソリです。ベルギーに食用サソリの養殖場があるらしく、無菌ということですので安心してお飲みください。
特に変わった香りがするわけでもなく、普通のウオッカとして使えます。
お勧めのカクテルとしては『キス・オブ・ファイヤー』のウオッカに使うと洒落が効いていていいかと思います。
★さて最後にもう一度、夜行性の虫の話に戻ります。
人がまだ夜に明かりをともしていなかった時代。夜に一番明るかったのはきっと満月です。
満月の晩、羽を拡げた虫たちが一斉に天頂に輝く月明かりに向かって森から飛んでいく図を想像すると、虫が苦手でもちょっとだけ幻想的な気分になります。
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