ホームページ

〜Bar月読ホームページ〜
http://bartsukuyomi.wix.com/home

2013年3月12日火曜日

『おいしい』の仕組みを考える 終


☆美味しい定義の理想的なレシピ

最後にスタンダードカクテルの中から、もっとも『美味しい定義』に見合ったカクテルをロングドリンク、ショートドリンクから各1種類、ご紹介します。





<スプモーニ>

カンパリ、グレープフルーツ、トニックウォーターの組み合わせ

それぞれに苦味、甘味を持ち、カンパリの弱いアルコール分とトニックに含まれる炭酸の刺激が絶妙に和合。

グレープフルーツのフレッシュな香、炭酸の弾ける音。

完璧な組み合わせの優しいカクテルです。







<マルガリータ>

テキーラ、コアントロー(=オレンジ果皮リキュール)、ライム(またはレモン)

現在のレシピではライムの方がよく使われますが、ここではレモンレシピを採用します。

テキーラ、コアントロー、柑橘にそれぞれ苦味があり、コアントローの甘さ、レモン果汁の酸味、テキーラのアルコール刺激、オレンジ、レモンの風味、あと、Ⅸのページで述べたレモンと甘味の抜群の相性の良さ、それに加えてグラスの縁に付けられた塩。

甘味 酸味 塩味 苦味 うま味、そしてアルコール刺激による辛味を含めて、すべての味の要素を合わせ持つ完璧なレシピのカクテルです。







☆カクテルを考えたり、作ったりするのは恋人を探すのに似ています。

相性の良さ、共通の要素、お互いを高め、引き立る。
でも中々そんな相手は見つからないし、つくれない。

繊細で美しいのだけれど、、ちょっとしたミスや手抜きですぐに壊れてしまうことも。

だからこそ上手くいったときは最高に嬉しいのですけどね。



といったところで、長く続いたこのシリーズを終わりにしたいと思います。


0 件のコメント:

コメントを投稿