店に古い友人が訪ねてきた。
ひとしきり昔話をしたあと、どうも彼は仕事のストレスが溜まっていて、ずいぶん疲れているらしいと分かった。
「おまえも客商売やってるとストレスあるやろう?」と聞いてきたので、「ない」と答えると、しつこく「そんなことないやろう、嫌な客もいるやろう?」という。
確かにそういったことも年に何回かあるかもしれないけども、それはその日(数時間)だけの”点”であり、ずっと継続する”線”になることはないのだ、と説明した。
「どっちかといえば、むしろ仕事はストレス解消になる方やなあ」と答えると、友人はヘソを曲げてムクれてしまった。
実際その通りだったので、友人が帰ってからも「今まで仕事にストレスなんて感じたことなかったよなあ?」と自問自答してたら…あった、ストレスが。
お客様の残した飲食物を捨てなけれればならないという、店をやっていると必ずある作業。これは毎回けっこうなストレスなのだった。
ここはバーなので、カクテルなんかの飲み残しがあるとそれは”ウデ”が悪かったので美味しくなかったという、こちら側の責任なんだけど、その他にもいろんなケースがあって、最終的にゴミ箱に捨てるときは嫌な気持ちになってしまう。(自分に対して、ね)
少なくともお客様に提供する酒だけは、こちらのウデ次第(味だけでなく、そのお客様が本当にもう一杯飲めるのかという、酔い加減の判断とかも)で、年間ゼロにできる可能性もあるのだからそこは精進するしかないのだけれど、まあ永遠の課題だろうなあ。
そういえば、お酒の席でのよくある話題のひとつに、「どんな女性(男性)がタイプですか?」というのがあるけど、たまにお客様から”話のついでに一応、あなたにも聞いとくわ”的に話をフラれることがある。
答える内容はいくつかあって(贅沢?w)、全部いうわけではないけれど、でも必ずいうのは、「自分で注文したものをちゃんとぜんぶ食べる人が好き」。これは女性だけでなく男性に対してもだけどね。
ああ、こんな話してたらお腹すいてきたけど、来月は人間ドックがあるので、それまでは”夜中食べない強化月間”なのだった…
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