★遅い昼食を食べ終えてのんびり庭を眺めているとき、隣でデザートの葡萄に夢中になっていた相方が唐突にいいました。
「葡萄は夏の果物やけど、なんか秋が来たって感じがするなあ」
★ん~、まあ確かに真夏の果実というよりは晩夏から初秋の果物って感じですかね?
★お盆のお供え物の印象が強いかな・・・。
★そういえば昨日は京都の夏の終わりの風物詩、五山の送り火でした。
★つまりこれから我が家的な葡萄の季節到来です。
★お酒で葡萄といえばワインかブランデーになりますが、その他のお酒の種類で例えば”葡萄のリキュール”とかはほとんど定番的なものはありません。なぜなんでしょうかね? あまりにワインの勢力が強いからでしょうか。
★そんな中でお薦めの葡萄のお酒があります。
- 常温で良し、冷やして良し
- アルコールに強い人にも爽やかで美味しく、弱い人でも甘くて美味しい
- 薄いレモンイエローで見た目も美しい
- これを飲んで「嫌いだ」といった人を私は知らない。(甘いのが苦手な人を除く)
- 純粋な果実の香りが口いっぱいに広がります。
- ワインと同じく何かで割る必要がなく、そのまま飲めます。
★数あるピノデシャラントの中でもBAR月読のレギュラーは『レイモン・ラニョー ピノデシャラント』という蒸留所(メーカー)の物を使っています。
★ピノデシャラントのいちばんの特徴は、同じ葡萄畑で造られた葡萄をもとにブランデーとグレープ・ジュースを製造、そしてその二つを合わせて樽熟成させます。このためアルコール度数が焼酎より低く、ワインよりも少し高いお酒が出来上がります。
★葡萄の香り、アルコール感、爽やかな甘さがとてもバランスの良い、フランスのコニャック地方の”地酒”です。原料は葡萄ですがピノデシャラントは”晩夏~初秋”の時期だけでなく、よく冷やして暑い夏に飲むのもかなり美味しくいただけます。
★私は仕事内容を思うときバーテンダーは『案内人』であり、BARは『紹介所』であることをもっとも重視しています。
★2,3週間まえのことです。まだ20代と思われる若いカップルのお客様が月読にいらっしゃいました。そのお二人にピノデシャラントをお薦めして飲んでいただきましたが、その後に頂いた台詞が嬉しかったですね。
「今までこのお酒を知らなかったのは人生において大きな損失でした」と。
★バーテンダー冥利に尽きる”真夏の果実”のような、とっても甘いお言葉です。(笑) こんなセリフなら”四六時中も”聞いていたいですけどね。
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