★明日、8月24日(2012)は七夕です。
★「ああ、旧暦の七夕か」と思う方もあるのでしょうが、正確には『本当の七夕』です。少なくとも私はそう考えています。
★仙台の有名な七夕祭りを”旧暦”の七夕だと思っている人も多いのですがこれは違います。陰暦から太陽暦にかわった時、「まあ、だいたいひと月遅れになるよなあ」って感じでザックリ決められた行事日程で、太陽暦の8月7日ですから。
★牽牛と織姫の仲を割って流れている天の川。この大河を一年に一回、渡ってデートを許されるのが七夕ですね。
★どうやって渡ると思いますか? 一説にはカササギ(鵲、鳥の一種)が集まって橋を作ってくれるというものがあります。
★もうひとつは『月の船』が天の川を渡してくれるというお話なのですが、私はこちらの方が好きです。鳥が身を挺して作ってくれた橋を渡るのはなんだか踏みつけられる鳥が可哀想だし、何よりこの説は雨が降ったら天の川が増水して橋をかけられないらしいのです。そこへいくと『月の船は』少々増水しても大きいので大丈夫でしょうからね。
★で、旧暦じゃないといけない理由ですが、七夕の日、つまり7月7日を太陽暦で行うと、その夜の”月”が年によってまちまちなのです。満月であったり新月であったり・・・
★そこへいくと陰暦で7月7日をかぞえると月は毎年、その夜は同じ形です。つまり毎年、陰暦7月7日は『上弦の月・半月のちょっと手前』になります。
★そして七夕当日の夜、天の川の西にあったやや細めの半月は2,3日かけて上弦の月(船の形)になって天の川の東に移動します。(実際に天の川を渡るのです)
★この月が船の形をして天の川を渡るのは一年のうちで陰暦7月7日だけなのです。どうです?良く出来ているでしょう?
★明日の夜、晴れていれば8時、9時頃、南向きのほぼ真上あたりに青く輝く琴座のベガ(織姫)が見つけられるはずです。でも今年の七夕は主人公の星だけでなく、『月の船』にも注目して夏の終わりの夜空を楽しんでみてはいかがでしょうか?
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