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2012年6月4日月曜日

カクテル仕立てのオレンジ

★庭のほおずきが、いつの間にか小さな花を咲かせ、いつの間にか小さな実をつけていました。



★夏至を過ぎて、お盆を迎える頃、この小さな緑色の提灯は立派な橙色の灯りをともしてくれるでしょう。★お盆に御先祖を迷わずに家に導くための”鬼灯”。この和名が大好きなので、庭には欠かせない植物のひとつです。

★鬼灯の橙色が待ち遠しいので、オレンジのカクテルを少々御案内します。
★ベースになるお酒をオレンジジュースで割るだけの簡単なカクテルが幾つかあります。
  1. ジン+オレンジ=オレンジ・ブロッサム
  2. ウオッカ+オレンジ=スクリュー・ドライバー
  3. テキーラ+オレンジ(&グレナデンシロップ)=テキーラ・サンライズ
  4. シャンパン+オレンジ=ミモザ
★これらのカクテルはレシピが簡単なだけに、カクテルの出来にはっきり美味しさの違いが出ます。作り手の技量はもちろんですが、素材の違いは重要です。★BAR月読では、これらのカクテルに使うオレンジは”夏みかん”を使います。実はこのレシピを使うようになったのは最近4,5年で、妻の田舎が萩にあり、毎年、5月初めに大量に収穫された無農薬の夏みかんが手に入るようになってからです。★それまでは普通の市販されている”オレンジ”を絞って作っていたのですが、どうしてもオレンジの味が薄くてベースのお酒に負けてしまうような感覚が不満でした。★それで仕方なく”100%オレンジ・ジュース”を使ったりもしていたのですが、試しに夏みかんを使ってみたところ大正解! 大地の濃厚な味がしてベースのお酒に負けないどころか、”蜜柑のためのカクテルだ”という主張すら聞こえてくるようです。もう海外産のオレンジは使えなくなりました。★そういった訳で夏みかんの在庫があるほんのわずかな季節以外、上記のカクテルは”おまかせ”のご注文を頂いたときに進んで作ったことは数えるほどしかありません。


★通常、上記のカクテルはロング・ドリンクと呼ばれグラスの中に氷が入っています。(ゆっくり時間をかけて飲むための”ロング・タイム”仕様です)
★でも、夏みかんカクテルは冷たさが落ち着いても味が濃いため、元の味と遜色ありません。むしろ氷が溶けて薄まるのが不都合です。★よって月読では氷なしのロング・グラスで作る、”セミ・ロング・スタイル”(勝手に命名)を採用しています。★グラスに氷がない分、作り方はすべて”シェイク”をして最初に冷やしているのも特徴です。(通常、上記のカクテルは”ビルド”といって、氷の入ったグラスに直接、材料を注いでいって、その後、混ぜてつくります)

★今年は例年よりたくさん”夏みかんカクテル”を作りました。庭の鬼灯が朱色に染まる前に使い切ってしまいそうなのが残念です。


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